恥ずかしそうに視線を逸らす直月の頬は、相変わらずのイチゴ色だ。
熱でもある?
病院に連れて行った方がいい、重症レベル?
熱に浮かされていて、私のことが今だけ可愛く見えているとか。
そう、今だけ限定で。
こういう時は、冷静になるのが一番だよね。
「直月、いったん座ろっか。この部屋、椅子あるし。たくさんあるし。ねっ」
「……そうだな」
だらんと落ちた直月の両腕。
壁と直月の間から逃げ出した私は、机の下に収まっている椅子を引き出す。
「直月はここに座って」
さすが優等生。聞き分けがいい。
私は机を挟んで、直月の真ん前に座ってっと。



