直月くんは、キケンな恋に沼りたい



俺様っぽさと、弱弱しさ。

相対する二つの魅力を、無意識に放っている直月。


視線を横に逃がしたまま、彼は照れ声をこぼした。



「誰かを好きになったことがなかったから、知らなかったけど。僕の心の中にも住み着いていたことに驚いた」


「ん?」


「授業をさぼってでも好きな子を独占したい。そんな悪魔みたいな悪い心が」



えっと、、、えっと……


授業をさぼって両手壁ドンをされているこの状況で、教えていただきたいのですが……



「直月の好きな子って……」



もしかして……


「私?」




「ああ」




待って、待って。

何がどうしてそうなった?


直月は今まで、私の告白をずっと断ってきたでしょ?


校則違反の常習者を好きになることは、絶対にない。

自信満々に言い切っていたのだって、この耳でちゃんと聞いたよ。