直月くんは、キケンな恋に沼りたい



「恋なんて絶対にしないって、僕は誓っていたんだ」


「恋は勉強の邪魔になるって……言ってたしね……」




「僕を変えた責任、亜里沙に取ってもらうからな」




うわぁぁぁぁ~~


俺様っぽいハチミツ声。

そういうの、マジで無理なんだってば。


幸せで耳がとろけちゃう。

心臓がバクバクで、キュン死しちゃいそうだよ。



もう無理です。

キャパオーバーです。

ドキドキが溶けた血液も、沸騰寸前だし。


倒れて病院に担ぎ込まれないように、自己防衛をしなきゃ。


もちろん大好きな直月のお腹を、グーパンチなんてできないから……



直月に包まれていた手を、私は勢いよく引っこ抜く。


壁と直月に挟まれた狭い空間を、モゾモゾモゾ。

180度の半回転。

なんとか振り返った。



ひぃあ!