「亜里沙、待って」
「えっ?」
「許可した覚えはないんだけど」
いつの間に、私の真後ろに移動した?
背中に突き刺さった直月の声、ちょっとオラオラ系が入ってる。
オスっぽくて、耳の鼓膜が甘くしびれちゃった。
振り向くことすら、なんか無理だよ。
「電気なんかつけたら、この部屋に誰かが来るかもしれないだろ?」
「そっ……そうだけど……」
甘いダークムードが漂いすぎていて
――直月と二人きりなんて、限界!
肩がカタカタ震えちゃうんだもん。
「亜里沙はいいわけ?」
「いいって?」
「二人だけの時間が、誰かに邪魔されても」
「……」
「僕は嫌だ」



