薄暗い部屋のなかで、大好きな人と二人りきりのこの状況。
そりゃあ、私の心臓がバクバク言い出しちゃうわけで……
さっきから直月の表情が、ワイルドぽいというか野獣っぽいというか。
普段の平常心クールは、どこかに置いてきちゃった?
一緒に探しに行こうか?
そんな風におせっかいを焼きたくなるほど、直月が別人に見えてしまうわけで……
「ちょっ…、ちょっと暗いよね。電気をつけよっか。うん、そうしよう」
私はアハハと笑いながら、くるっと壁の方を向いた。
心拍一定が大事だよね?
今のうちに深呼吸。
吸って吐いて、吸って……
吐いて吐いて吐いて……
うん、全然効果なし。
心臓は爆動しすぎて痛すぎだし。
顔の高さにある、電気のスイッチを発見した。
部屋を明るくしたくて手を伸ばす。



