直月くんは、キケンな恋に沼りたい



目を丸くしたまま、私は部屋に足を踏み入れた。



奥に伸びた縦長の部屋。

向かい合わせで4人ずつ座れる長テーブルが。

テーブルの向こうには、グラウンドが見渡せる腰高の窓がある。



直月は部屋の奥まで進むと


「誰にも邪魔されたくないから」


窓にかかるカーテンを勢いよく引っ張った。



なんで切なそうに瞳を揺らすかなぁ。

心臓が高まっちゃうからやめてよ。ほんとに。



一瞬で、ほとんどの光が遮られた室内。

かなり薄暗い。


でも直月の表情はわかる。

カーテンの隙間から洩れる、わずかな光のおかげで。