直月くんは、キケンな恋に沼りたい


『確実に声をかけてもらえるだろ? 顔も覚えてもらえるし』


『彼に怒られる行動を、自らとれってこと?』


『亜里沙は髪色が暗すぎなんだよ。俺だったら、個性のない女は選ばない。自分をちゃんと持ってない気がして』


『髪を染めるなんて、校則違反なんだよ』


『それを狙えって言ってんの』


『マカロン君からの私の評価、下がらないかなぁ? それなら、おばあちゃんを助けてくれてありがとうって、お礼を言った方が……』


『下心見え見え。俺なら即無視決定』


『えぇぇぇ? そういうもの?』


『あの時のお礼を言いに来ました。付き合ってください。いやぁ、無いわぁ~ マジで重いし。却下。ぜってー無いわぁ~』


『そう思うの、お兄ちゃんだけじゃないの?』


『女は謎がある方が魅力的だぞ。なんでもさらけ出すんじゃなくてな。男は謎を解き明かしたくなる生き物だから』



……説得力があるような。

……間違っているような。


恋の初心者すぎて、男心なんてわからないよ。