そのまま男の子は、さわやか笑顔を残して去って行ったんだけど
あれ?
もらった桜色のマカロンを眺めているうちに
脳の記憶部分が、ビビビビっとしびれ出して
あの人、どこかで見たことがあるような……
あっ!
すぐに思い出した。
風紀委員として、毎朝学園の門に立っている男の子だって。
同級生だけどクラスは違う。
名前は確か……いや、全然思い出せない。
校門を通り過ぎる時に、さらっと挨拶する程度だし。
ただ、女子に大人気なのは知っている。
誰か告白するたびに
『彼女を作るつもりはない』
冷たく断られてしまうんだとか。



