直月くんは、キケンな恋に沼りたい



私の隣では、穂乃果がわんわん泣き出してしまい

これ以上、妹を不安にさせないようにしなくちゃ!

私はなんとか、顔に笑顔を張りつけたんだ。

陽気に聞こえるように、なるべく声を跳ね上げて。



『穂乃果、何言ってんの。うちらのことが大好きなおばあちゃんだよ。遠いお空よりも、うちらと一緒にいたいに決まってるでしょ』


『だって、動かないもん。目を開けてくれないもん』


『大丈夫だから。絶対に目を覚ますから』


『絶対なんてないだよ。だって……怖いもん……いなくなちゃうの……やだもん……』



穂乃果の不安は、痛いほどわかる。

ひっくひっく涙を流す穂乃果を見ていると、私の瞳に涙が製造されそうになる。


ダメダメ、私はお姉ちゃんなんだから。

笑顔で凛としてないと。