くすぐったい幸福感が、私の心臓をドキドキの渦に引きずり込む。 心臓……やばい…… 手を離して欲しい。 呼吸が苦しくなってきた…… でも本当は…… 手を離して欲しくない。 ずっと一生、私だけのことを捕まえていて欲しい。 そんなワガママを願ったら、神様に怒られちゃうかな? ワイルドな直月に引っ張られるまま、私は彼の後をついていく。 約4か月前、高1の春休み。 私は直月沼にはまったんだっけ。 足を動かしながら、私は大事な甘い思い出をひもといてみた。