キーンコーン、カーンコーン。
予鈴のチャイムが鳴り響く職員室。
「直月……かばってくれてありがとう……」
オロオロと、お礼をこぼしてみたものの
『もう二度と、私に関わらないで!』
怒鳴ってしまった昨日のことがあって、直月と目を合わせずらい。
相変わらず責任感が強すぎなんだよね、直月は。
普通の人は素通りするよ。
誰かが先生に怒られていたら。
そういえばあの日も、直月は見て見ぬ振りなんてしなかったなぁ。
初めて異性にキュンとした、あの時の恋心。
甘酸っぱく鮮明に蘇ってきてしまうから、まったくもって困りもの。
トキメいちゃダメだ。
直月には、大好きな人がいるんだもん。
職員室を出てたら、直月は廊下を右に行くよね?
私は左に進もう。
直月の隣を陣取っていいのは、柚葉ちゃんだけ。
並んで歩いていいはずがないし。



