直月くんは、キケンな恋に沼りたい



――絶対に許さない。

そう言いたげな怒り目を、先生に突き刺している直月。


手にはスマホが握られていて

「まずは学園長に相談しに行きます。亜里沙をダメ人間呼ばわりをした先生のことも。見て見ぬふりをした、職員室にいる先生たち全員のことも」

生徒指導の先生の顔の前に、印籠のように突きだしている。



これには、職員室にいる先生たちもザワつきだした。


生徒指導の先生は、怒りとバツの悪さがコントロールできないのだろう。


「わっ、悪かった。権蔵寺はクラスメイトに謝らなくていい。授業が始まる。二人とも、早く教室に帰りなさい」


そう言って、逃げるように職員室からいなくなってしまった。