昔から、ゆっくんの部屋は、
私の大好きな柑橘系の香りがする。



私の、1番落ち着く場所。



ぐるぐる見渡していると、
ふと、一枚の写真が目に入った。



それは──────初めて会った時の写真。



ゆっくんは、身長も伸びて声も変わった。



だけど、その中に隠れてる、昔からの可愛さ。



「っ、ゆっくんてば、可愛いぃぃぃぃ!」



写真を見て、ついテンションが上がってしまう私。



そんな私を静かに後ろから見ていたのは...........



「おーい、ふほーしんにゅー」



私を冷ややかな目で見つめるゆっくんの姿。



「...............っ、ゆっくん、」



静かにゆっくんの名前呼ぶ私。