「『だったら何』ってなに?
さっきの、借り物競走のときの言葉、
『俺、〝姉〟とか思ったことないから』
って、あれ、どう言う意味?
義弟くんは、羽那が好きなの?
〝キスマーク〟を付ける意味は?」



なかなかの文字数の言葉を、
スラスラ言う目の前の女。



「............俺は、〝羽那を独占したい〟」



日頃から思ってることを、
初めて〝誰か〟に口にした俺。



「うん?それで?
〝独占したい〟の先は?何もないの?」



俺に何かの〝答え〟を求めているように、
ジッと見てくる目の前の女。



「〝独占したい〟の先.....................」



俺が考えながら、ボソッと呟く。



すると女は........................



「あんた、何も分かってないんだ。
姉に、〝独占したい〟
なんて感情はね、普通じゃないよ。
でも、血の繋がりがなくて、
起こる、その感情は1つしかないの」



ものすごい勢いで俺に説明してきた。