〝姉〟として嬉しく思う反面。
それを、
目の前で見せられるのは、ほんの少し複雑だ。
(ゆっくん、どうするのかな..................)
〈さぁ、一斉に走り出しました1年生!
今年は何組のカップルが出来るのかーー!〉
私が考えてる間にあっという間に始まった借り物競走。
放送部のアナウンスですら、
カップル出来ることに期待してるのは凄すぎる。
「........................羽那、来い、」
夢なのか?現実なのか?
それが理解出来ないまま、
目の前にはゆっくんがいて、
そのまま連行される私。
そして、ゆっくんと一緒に、
借り物競走のゴールテープを切った。



