さっきまで、
俺と言い合ってた、義姉、羽那がいつの間にか寝た。



しかも、俺の肩にもたれかかるようにして、
呑気にスヤスヤと寝息を立てている。



仮にも、〝血が繋がっていない〟義弟だぞ。



こーいうとき、試されるのは理性ってやつ。



俺はきっと、年齢的には、
ヤりたい盛りって言われるやつだと思う。



でも、俺は、
女なら誰でもいいって訳じゃない。



俺の隣でスヤスヤ寝てる、
羽那じゃなきゃだめなんだ。



だから、俺は、
女子に告白されても、全部断る。



正直ダルすぎて、
『告白とか、ダルすぎ』っていつも断ってるのに、今日はそれを羽那に聞かれた。



聞かれて、
2階にある2年生の教室から、羽那の声が聞こえた。