ゆっくんの香りは、
昔はなかったから、成長したなぁと思う反面。



私は、自分の無力さにも気づく。



こんなに大きくなったんだぁ。って思って。



「ゆっくん、悪魔から守れなくてごめんね、」



ゆっくんを、守りたいのに守れない私。



「いや、羽那に最初から頼んでないし、
守られたいとも思ってないよ、俺は。
むしろ、俺が守りたいって思うぐらい」

「そっ、それはダメ!!!!!!
ゆっくんを守るのは私なの!〝姉〟だから!」

「いや、俺だし」

「ちーーがーーうぅぅぅぅーーーーー!」



守りたいのに守れない私と、
急に守りたいって言い出したゆっくんと。



言い合って、決着が付かないまま、
私は、いつの間にか眠りに落ちた........................