でも、もしかして怒ってるのか?



「まじで、ごめん、」



俺は羽那に頭を下げた。



「ゅ、ゆっくんは謝らなくていい、の、」



羽那はそう言って俺の頭をぽんぽんと撫でた。



「羽那、、、?」



羽那から撫でてくることは少ないから、
驚いて名前を呼んだ。



「ゅ、ゆっくんが、〝キスマーク〟付けてくれたお陰で、今ではゆっくんのこと好きになったし、好きになれたもん。〝キスマーク〟付けてくれなかったら、ゆっくん以外のひとと、」



羽那が想像の言葉を口にしたところで。



──────グイッ!と羽那の腕を引っ張って引き寄せた。



引き寄せた場所は俺の──────首筋。



「羽那も付けて?〝キスマーク〟」



俺の言葉に羽那は頷いて、
首筋に、ちくりと小さな痛みをくれた。



それは、羽那らしい可愛い痛み。



俺のより弱い力で吸われた首筋。



力は弱くともあぁ、最高だ、
──────羽那からの〝キスマーク〟