「今は、分からなくていい。
だけど、羽那。覚悟してて。
俺は本気出すから。本気で羽那を落とすから」



唇が離れて、
まっすぐ私の目を見て言うゆっくん。



分かりそうで分からない、
ブラコンなのか?恋なのか?論争。



「ゆっくん、私、考えるから、
も、少し。も、少し待ってて、ください、」



ゆっくんに対する気持ちが、
ブラコンなのか?恋なのか?は、
最終的に自分で見つけたいから。



「ん。分かった。羽那の覚悟、受け取った
俺は出会った時から羽那が好きだから。
整理するまで待つ気持ちでいるから」



私の気持ちを受け取ってくれたゆっくん。



「うん。ありがとう、ゆっくん」



私にとって2度目の文化祭は、
ゆっくんと同じクラス。



でも、新しい環境。



その中で、
ブラコンなのか?恋なのか?
〝答え〟を見つけたいって私は思った。



──────そんな覚悟をした夜だった。