名前は、高山瑞樹(たかやまみずき)



俺も瑞樹も、周りとも、
女とも、あんまり喋る方じゃない。



だから、
なんで仲良くなったかは覚えてない。



でも、それでも仲良くしている親友。



「あー、瑞樹?」



それも、お互い名前で呼び合うほどの仲。



『おー、どした?どした?
めずらしーじゃん、結都が電話なんて』

「あー、まぁ、ちょっとな、」



俺も瑞樹もあんまり、
電話でも話す方じゃない。



だから、本当に仲良くなった理由は謎。



『えー、なに?俺にしか出来ないこと?』



そうわざとらしく聞く瑞樹。



さすが、鋭いな。



でも、瑞樹にしか聞けないことだ。



「あぁ、瑞樹にしか出来ないことだ。
実はな──────」



俺はそう告げて、瑞樹に訳を話した。