羽那と保健室を出て家に帰った。



俺は羽那に聞きたいことがある。



「なぁ、羽那。聞いて?
〝よぎくん〟ってやつに、何かされた?」



だから俺は素直に聞いた。



ちゃんと、〝よぎくん〟を強調して。



「っ、ぅ、えと、それは、、、、、、」



あからさまに動揺する羽那。



きっと、何かあったんだ。



俺は察した。



「羽那。大丈夫。俺は怒んないから」



そう言って、思わず羽那の額にキスを落とした。



そこまでして、羽那は安心したのか。



「ぅ、えっとね.........よぎくんに、キス、された」



1文字1文字。



俺に分かるように、ハッキリ伝えてくれる羽那。