「いま、羽那が保健室にいるから、
義弟が、側にいた方がいいと思う」



私としては、
巳藤そよぎも、義弟くんも同じぐらい危ないけど。



まだ、義弟くんの方が大丈夫だと思った。



「あいつが来るかもしれねぇってこと?」

「うん。だから、羽那を守って」



(本当は、キミも信頼してるわけじゃない)



そう、付け加えようとしてやめた。



私にとっては、
どっちもどっちの2人、だけど。



私は、羽那の笑顔を守りたいから。



何かしでかす巳藤そよぎは信用出来ない。



一緒に行動させたくない。



さぁ、
──────巳藤そよぎを探すぞ。



私は、義弟くんと別れて、
決意を胸に歩き出した。