「あ、」



巳藤と話そうと思っていたのに別の人物に出会った。



それは、羽那の義弟くん。



「............どーも、ちわっす」



機嫌が悪いのかなんなのか。



どこかのヤンキーのような話し方をする義弟くん。



「巳藤そよぎ、知ってる?」



義弟くんの機嫌とか、
そんなのお構いなしで、単刀直入に聞いた。



「だったら、なに?」



先輩相手にタメ口の義弟くん。



先輩としては怒るべきところ。



だけど、いまはそんなの関係ない。



大事なのは羽那。



それは、私にとっても。



義弟くんにとっても同じだと思う。



だから、タメ口ぐらい多めに見た。