俺でも気づいてるぐらい。



いや、気づかせるように、わざと付けてると思われる。



羽那の首筋にある〝キスマーク〟の跡。



羽那は隠すものだって知らないだろうからそのままだ。



告白こそしてないものの、
俺は羽那が幼稚園の頃から好きだ。



なのに、途中から現れて、
義理でも、姉弟になったようなやつに奪われたくないと思った。



だけど、夏祭りを断られたことで、
俺は羽那に会うチャンスを失った。



負けたと、思った。



そんな中、俺にチャンスが訪れた。



羽那と文化祭の買い出しに行けることになった。



俺はチャンスとばかりに色々質問した。



てっきり、義弟と恋人になったと思ってた羽那。



でも、それは違ったらしい。