羽那が〝誰と〟行くか?は、
『よぎくん』ってやつと2人。



誰もいない、体育館裏で聞いた。



(っ、羽那といたい、俺には時間が.........)



そんな俺の願いが通じたのか。



羽那は確かに行った。



『うん決まった!ゆっくんと行く!』



そうハッキリ言ってくれた。



でも、きっと、
羽那のことだから深くは考えてないと思う。



ただ単純に、
毎年のことだから選ばれただけ。



そんなこと、〝俺〟を指名したときの、
羽那の表情とか、仕草でとっくに気づいてる。



羽那が俺に向ける視線は、
明らかに、〝義弟〟に向けてだから。



それが悔しくて、俺は...........................