「ぁ、どうも、」



羽那の母さんと電話したのは、数える程度。



だけど、話し方とか、声のトーンとか。



ほんの少し、羽那に似てて、
俺は、少しドギマギしてしまう。



『結衣くんと話したんだけどね、
結都くんの気持ちは分かってるし、
後は、羽那だけだと思うの、』



そう、ゆっくり話し始める羽那の母さん。



ちなみに、
結衣(ゆい)くんは、俺の父さんの名前だ。



『羽那は、昔から、
〝煩い〟ってよく言われたり、頭も良くないけど、でもね、結都くんと羽那ならきっと上手くいくって思ってね。
羽那に、〝恋〟とかそう言うの教えてあげて欲しいって思うの』



羽那の母さんが、
そこまで言ったところで........................