羽那に勉強を教えて数時間。



深夜0時を過ぎたころ........................



よっぽど疲れたのか、羽那はソファで寝た。



いつも通り、ゆすっても起きないほどの熟睡。



俺が厳し過ぎるのか、
羽那が、毎回毎回、
『もうちょっと、優しく』と言うほど。



俺は、たぶん、厳しいと思う。



でも、俺は好きで厳しくしてる訳じゃない。



羽那のことを思って、
羽那と過ごせる〝夏休み〟を減らしたくなくて教えてる。



テストで成績が悪いと、補習になる。



そんなの、俺の方が耐えられない。



〝羽那を独占したい〟
それなのに、補習になんてなってみろ。



羽那を独占する時間がなくなるだろ。



だから、羽那には悪いけど、
俺は厳しく勉強を教えるんだ。