ゆっくんに、
教科書を見てただけのことも、
眠ってしまっていたことも、
ぜんぶ、バレたあと。



──────時刻は、21時半過ぎ。



「ぅぅ、ゆっくん............てば、
もうちょっと、優しくしてくれも良いんじゃ、」

「いや、優しくしてたら、
羽那はいつまで経っても無理」



スパルタ過ぎるゆっくんによって、
勉強を教えられている私。



私は、高校2年生で、
ゆっくんは、高校1年生なのに..................



年下の、
しかも義弟に、勉強を教えられる〝姉〟



うぅ、面目ない............よ、



実は、私たちが小学生の時から、
ゆっくんは、めちゃくちゃ頭が良い。