朝になってベッドから起きようとする。

頭が痛い……

なんとかベッドから起き準備をする。

あたしは家から外に出るときが一番嫌い。

この家にもう家族は集まらないんじゃないかって……

家の鍵をお財布から取り出して、鍵穴にさそうと思った時

「あら、優美子ちゃん」

誰かがあたしを呼んだ。

「おばさん…」

あたしを呼んだのは光のお母さんだった。

「おめでとうございます。」

そう言いながらぺこりと頭を下げる。

「おばさんもびっくりしたのよ?」

「光、おばさんにも言ってなかったんですか?」

「そうなのよ。だからてっきり優美子ちゃんは知ってるのかと……」

「あたしも昨日初めて聞きました」

「あの子なに考えてるのかしら」

「そうですね」

あたしはおばさんにニコっとして、そこを後にした。