「乃亜って菊池勇太のこと、本気で好きなんだね」
頭の中、昨日の己に平手打ちをしていると、凛花がそんなことを言ってきた。
「……へ?そ、そうなの?」
「だって乃亜が付き合った今までの彼氏とはキスまでだったじゃん。それなのに菊池勇太とはたった二週間でそういう関係でしょ?それって本気で好きっていうことじゃないの?」
あのドキドキは、だからなのか?
自問しても出ぬ答えに、話を逸らす。
「歴史日本漫ガタリ、凛花も読みなよ、超面白いよ」
「話題の振り幅やっば。私、ギャグ漫画には興味ない」
「ただのギャグじゃないよ、歴史も学べるんだよ」
「そうなの?じゃあ貸してよ」
「私はいつも陸のを借りて読んでるから、今度凛花も陸に借りればいいよ」
「あんたの漫画本じゃないんかいっ。乃亜にとって本当陸って──」
彼女の言葉がそこで止まったのは、扉が勢いよく開いたから。
「俺が、何?」
頭の中、昨日の己に平手打ちをしていると、凛花がそんなことを言ってきた。
「……へ?そ、そうなの?」
「だって乃亜が付き合った今までの彼氏とはキスまでだったじゃん。それなのに菊池勇太とはたった二週間でそういう関係でしょ?それって本気で好きっていうことじゃないの?」
あのドキドキは、だからなのか?
自問しても出ぬ答えに、話を逸らす。
「歴史日本漫ガタリ、凛花も読みなよ、超面白いよ」
「話題の振り幅やっば。私、ギャグ漫画には興味ない」
「ただのギャグじゃないよ、歴史も学べるんだよ」
「そうなの?じゃあ貸してよ」
「私はいつも陸のを借りて読んでるから、今度凛花も陸に借りればいいよ」
「あんたの漫画本じゃないんかいっ。乃亜にとって本当陸って──」
彼女の言葉がそこで止まったのは、扉が勢いよく開いたから。
「俺が、何?」



