頬を赤らめながら話す彼女の姿は、恋をしている少女そのものだった。陸と凛花が付き合った。それを改めて実感させられた。
「乃亜、聞いてる?」
親友がする初めての恋バナにも関わらず、真顔で相槌すらも打たぬ私に、凛花の顔が途端に歪んだ。私は慌てて笑顔を貼り付ける。
「り、凛花と陸かあっ。なんか想像つかないなあ」
「あははっ。だよね。キスした時も自分でそう思った」
しかしその笑顔も、彼女の言葉でぺらりと落ちた。
「告白オッケーもらった時にチュッと、私から。酔っ払いって凄いね。なんでもできちゃうわ」
陸の唇の感触を凛花も知っているのかと思うと、口に手をあてがうほどに、気分は悪くなった。
「乃亜、大丈夫?なんか顔色悪くない?」
吐き気がする。頭痛がする。体調は一気に急降下。
「ご、ごめん……おめでとう、凛花」
「なんか今日の乃亜うわの空だし、風邪でも引いてる?」
「ううん……」
「急に呼び出してごめんね、そろそろ帰ろっか」
「乃亜、聞いてる?」
親友がする初めての恋バナにも関わらず、真顔で相槌すらも打たぬ私に、凛花の顔が途端に歪んだ。私は慌てて笑顔を貼り付ける。
「り、凛花と陸かあっ。なんか想像つかないなあ」
「あははっ。だよね。キスした時も自分でそう思った」
しかしその笑顔も、彼女の言葉でぺらりと落ちた。
「告白オッケーもらった時にチュッと、私から。酔っ払いって凄いね。なんでもできちゃうわ」
陸の唇の感触を凛花も知っているのかと思うと、口に手をあてがうほどに、気分は悪くなった。
「乃亜、大丈夫?なんか顔色悪くない?」
吐き気がする。頭痛がする。体調は一気に急降下。
「ご、ごめん……おめでとう、凛花」
「なんか今日の乃亜うわの空だし、風邪でも引いてる?」
「ううん……」
「急に呼び出してごめんね、そろそろ帰ろっか」



