「夜桜先輩はこういうフリフリなのが好きなんですか?」


「そういうわけでもねぇけど、紫音には似合うと思ったから」


「うっ」


「大体、女嫌いの俺が1人でこんなところに入るわけねぇだろ」


「じゃあ、なんで?」


「お前の可愛くなった姿が見たいからだ。まあ、男のお前も可愛いけど…」


そっぽを向かれてしまった。

よっぽど恥ずかしかったのかな?


「最近はこういうロリータとかゴスロリっていうのが流行ってんだろ?紫音にも似合ってるし」


「流行ってるかはわかりませんが。でも、これ中学生の私が手を出せる金額じゃ…」


「年下のお前に払わせるつもりはねぇよ。これ、彼女が着ていくのでこのまま購入お願いします」


「は〜い!」


「ちょっ…夜桜先輩にそこまでしてもらう必要はないですよ!?」


「デートには俺から誘ったんだ。これはデート代として受け取ってくれ」


「はい…」


デート代にしては高すぎるくらい。私は夜桜先輩とデート出来るだけでも十分すぎるものをもらってる。