ヴァンパイアは自分の親友である妹を離さない

「翼、ごめんねぇ。オレの勘違いだったみたい」


「へ?」


「話してみれば、いつもの翼そのものだ。
オレ、先に教室戻ってるよ。またね〜」


そそくさと白虎先輩は去っていった。


「一体なんだったの?」


ガチャ。


「白虎にいじめられてると思ったが、案外平気そうだな」


「夜桜先輩!」


安心しきった私は、おもわず女声で夜桜先輩の名前を呼んだ。


「気色悪い声で俺の名前を呼ぶんじゃねぇ」


「す、すみません。
実は私のことが心配で探してくれたとか?」


「そんなわけあるか」


「なら、翼お兄ちゃんのためですか?」


「そうだ。つーか、そろそろ殺気だすのやめろ」


「ご、ごめんなさい」


どうやら殺気を出し続けていたらしく、夜桜先輩に怒られてしまった。