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風翔は私の言いつけを守り、休憩時間になると何気なく正広に近づいて探りを入れてくれていた。
と言っても、普段教室内で会話をしない風翔だから、自分から話しかけるようなことはしない。
ただ、正広が友人らと会話しているのに聞き耳を立てているだけだ。
「ちょっと涼香、邪魔なんだけど」
風翔の様子が気になっている横で、優が涼香へ冷たい声をかけていた。
涼香は優のためにジュースを買ってきたところだったけれど、優の机に近づいただけで怒られている。
「ご、ごめんね」
咄嗟に優から離れて、手を伸ばしてジュースを渡そうとしている。
優はパックのイチゴミルクを受け取り、無言でストローを突き刺した。
その様子を涼香は少し離れた場所に立って見つめている。
優はお礼も何も言わないけれど、自分が買ってきたものを飲んでくれているだけで涼香は嬉しいらしい。
その顔には笑みが浮かんでいた。
ジュースの差し入れを拒絶されなかったから、自分の立場が少し回復したと感じているのかもしれない。
だけど、そんな期待も次の瞬間には途切れていた。
風翔は私の言いつけを守り、休憩時間になると何気なく正広に近づいて探りを入れてくれていた。
と言っても、普段教室内で会話をしない風翔だから、自分から話しかけるようなことはしない。
ただ、正広が友人らと会話しているのに聞き耳を立てているだけだ。
「ちょっと涼香、邪魔なんだけど」
風翔の様子が気になっている横で、優が涼香へ冷たい声をかけていた。
涼香は優のためにジュースを買ってきたところだったけれど、優の机に近づいただけで怒られている。
「ご、ごめんね」
咄嗟に優から離れて、手を伸ばしてジュースを渡そうとしている。
優はパックのイチゴミルクを受け取り、無言でストローを突き刺した。
その様子を涼香は少し離れた場所に立って見つめている。
優はお礼も何も言わないけれど、自分が買ってきたものを飲んでくれているだけで涼香は嬉しいらしい。
その顔には笑みが浮かんでいた。
ジュースの差し入れを拒絶されなかったから、自分の立場が少し回復したと感じているのかもしれない。
だけど、そんな期待も次の瞬間には途切れていた。



