不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−

時々私が優たちのイジメのターゲットになっているのを見て、笑っているのだ。
私は下唇を噛み締めて風翔を睨みつけた。

風翔はこんなふうに私のことを影で笑っていたのかもしれない。
私が心の中でクラスメートたちのことを見下し、バカにしていたのと同じように。


「憂さ晴らしするなら優の動画を撮るでしょう? イジメに風翔は関係ないんだから」


風翔は私の言葉に軽く肩をすくめてみせた。
なにを言ってもこっちの言うことを聞かないつもりらしい。


「この動画を先生に見せてもいいの? きっと退学処分になるよ。動画をネットに流して拡散するって手もあるよね。そうなればきっとお父さんの仕事にも影響が出るんじゃない?」


そう言うとようやく風翔の表情は固くなった。
風翔は今朝近くの公園で鳥殺しをしているから、父親の会社を特定されてしまう可能性が高かった。
それを引き合いに出して成功みたいだ。


「ちなみに言っておくけど、担任の小高先生も私の手先だから」


更に追い込むために小高先生の名前を出すと、風翔は呆然とした表情でこちらを見つめた。


「最近ホームルームでの小言がないと思わない? あれ、私がやめるように言ったんだ」


信じているかどうかわからないが、風翔は曖昧な様子で頷いて見せた。
とにかく、風翔を手球にとることには成功したみたいでホッとする。


「俺は正広の弱みをつかめばそれでいいわけ?」