ルームサービスはお寿司やてんぷらなどの和食。
デザートには記念のホールケーキまで準備してくれていて、みんなでつつきあって食べた。

昼間の疲れに、ジャグジー付きの大きなお風呂で遊んだ歩那は愚図ることなくストンと寝てしまったらしい。花蓮がお風呂を出るともう熟睡していた。

「お風呂と寝かしつけありがとうございました。たくさん相手して疲れたでしょう」

お風呂から昴との笑い声が聞こえていたから、たくさん遊んでもらったようだ。

「いいんだよ。下心ありだから」

「下心?」

「たくさん疲れさせたら、朝までぐっすり眠ってくれるかなって」

言いながら昴は花蓮を腕の中に引き寄せる。

「たくさん愛したい……」

手が腰と背中を撫でた。
風呂上りで火照っていたからだがさらに熱くなる。

「十分すぎるほど、気持ちはいただいてますよ……」

花蓮はもごもごと答える。二日置きくらいのペースではないだろうか。

「足りないよ。花蓮は毎日可愛くて、毎日好きだと思う。これでも抑えてるほうなんだ」

羽織っていたバスローブをするりと落とされ、花蓮はあっというまに無防備になった。

「俺のお嫁さん。大好きだよ」

顕わになった肌を撫で、唇を寄せる。

「あっ」

昴に教えられた体は素直に反応した。
照明を落とすと、ネオンがさらに美しく見えた。
色とりどりの星屑の中で愛されているようだった。