過去の呪縛から解き放たれて。

ピピピピピッ、、、ガヂャン。


朝かあ。って言ってもまだ4時だけど。


私はいつも朝早くに起きて、街の見回りをしている。

昨日みたいに悪さをしてる奴らがいたら、
潰す。それだけ。




ってなかんじでいってきまーす。




コツコツコツ。


おー、今日は結構平和かもね。


元々この街が治安悪いから、盗みや店の落書きは日常茶飯事だけれど。


今日はそういうの以外はなかった。

よっしゃー、今日は楽だぁ。家帰ってまた寝よーかなー、、




なんて呑気に考えてたら、知らない奴らに声をかけられた。




「あの、すみません。」


(これから薫のセリフは『』にします。)


『ん?』


「冷花、ですか?」


あ、冷花ってのはここら辺の私の通り名ね。



こういうことしてたらいつの間にか名前がついてたらしい。


『そうだけども、なにか?』


「実は俺たち、冷花さんに憧れてたんです。」

だから今日会えて嬉しくて、とその男たちはニカッと笑った。



まあ、そりゃー憧れてたなんて言われて嬉しくないことはない。けど。



『わたし憧れるようなことはしてないよ?』


男達「いえ、不正をする族や組を潰すなんて、族の俺たちからしてみてもかっこいいです。それに、冷花さんは覚えていないかもしれませんが、俺たち昔あなたに助けられたんです。」


ふむふむ。つまりあたしに感謝してんのか。


嬉しー。はは。



『いやあ、そんなこと言って貰えてうれしいよ。ちな君たちどこの族?』


男達「俺たちは豹光(ヒョウコウ)です!」



あー、あそこか。最近日本1になったとこ。

不正はしてなかったはずだから、こいつらも
ちゃんと努力したんだな。


『お前たちは、すごい。ちゃんと努力をして上り詰めてきた。でもな、まだ見込みがある。その欠点に自分達で気づければ、もっともっと上へと上ってゆける。覚えとけ。』


男達「はい!分かりました!胸に刻みます!!!」


うんうん。いい意気込みだね。


『じゃ、あたしはここら辺で失礼するよ。』


男達「はい!ありがとうございました!」


私はテキトーに手を振って家に向かった。


ちょっと喋りすぎた。寝る時間がねぇ。


まぁ、いっか。


私はそのまま学校の準備をした。


私の学校はかなりの不良校。まあこんな街だから当たりめぇか。


制服は、ペールブルーのベストに赤色のリボン、紺色のスカート
それか、ペールブルーのベストに赤色のネクタイ、紺色のスラックス


私はもちろん後者。


スカートとかめんどいしね。