しかし確信でない為同僚にも話してなかったらしく他の刑事さんは父が残した資料を元に犯人を割り出すしかなく事件は迷宮入りしてしまったのだった。
‐回想終了‐



「私を…一人にしないで…」

と那奈はうずくまって泣いている。
百合香が入ってきて

「那奈もう大丈夫よ」

と言いそっと抱き締める。
勇璃も走って来てドアを勢い良く開け

「那奈！大丈夫か？」

と走って来る。
二人は那奈の味わった事件当時同じクラスだったので那奈の家の事は良く知っているのであった。
那奈は

「一人はやだよ…」

と言うとパタンと気を失う。



那奈は気が付くともう放課後で保健室に居た。
保健室の先生の話によると勇璃が那奈をお姫様だっこして百合香と一緒に来たとの事。
暫くすると兄がやってくる。
那奈は

「ごめんなさい。忙しいのに那奈のせいで…。しかも那奈授業受けられなくて…。もったいない事しちゃって…。」

と徐々に鳴き声になりつつも涙を押さえながら兄に謝る。
兄は

「良いんだよ那奈。心配するな。俺は今日は仕事お休みだったし。那奈のバイト先にも電話して休みますって伝えて置いたから。もう何も心配する事はないんだよ。」

と前からそっ と抱き締め頭を撫でながら諭すように那奈をなだめる。
兄は那奈をだっこしバッグを肩にかけて帰宅した。



那奈は兄が作ってくれたご飯を食べると兄に頭を撫でられながら心地良い眠りについた。
兄は眠りついた那奈に

「那奈！俺が一生守ってるからお前は安心して暮らせよ！」

と言い兄は那奈の部屋を後にした。



次の日千恵美とファンクラブの人々は那奈に謝り那奈は百合香と勇璃にお礼を言った。
生徒会のライブ練習及び準備も着々と進みとうとう本番の日がやってきた。



審査委員は先生方が二票で今回参加しなかった生徒が一票ずつ持ち一番良かったグループ名を書き一番に輝いたグループには賞状と粗品が貰えるのであった。
どこのグループもかなり盛り上がり審査が難しかったのだが最終的に先生方の票も多い生徒会のグループの優勝となり賞状と粗品が貰えたのであった。



‐放課後‐