そこにある町はシルフの町と言う自然の豊かなのどかな町だった。
しかしある日の夜黒髪の綺麗な男がその町に現れた。
その男は一夜にして町の人を大量に殺害した。



-次の日-
以前この町に住んでいた男が久々に帰ると町の人は一人も生きていなかった。
男が呆然としていると女性の死体ががさがさ動いた。
男は構えると死体の下から小さな女の子が出てきた。
女の子は栗色の髪の毛で体中に血が付いている。
男は女の子に気付くと構えるのをやめ女の子の目線にあわせる。
女の子は泣きながら

「お兄ちゃん誰?」

と言う。
男は

「俺は以前ここに住んでいたアルテマと言うもんだ。どうしてこんな事になった のか教えてもらえるか ?」

という。
女の子はさらに目を涙ぐませて

「皆が死んじゃったの・・・。黒髪の男が急に来て皆を殺したの」

と説明する。
男は女の子の頭を撫で

「泣くな・・・。」

と言う。
女の子はぐずぐずと泣くのを押さえながら

「お母さんも・・・。皆・・・死んじゃった」

と言う。
男が

「大丈夫だ。後は俺に任せておけ」

と言い去ろうとすると女の子が男の裾を掴む。
男が

「どうした?」

と眉間にしわを寄せ聞く。
女の子が何か察したように

「私も連れて行って。」

と言う。
男が頭を撫で

「お前・・・。知り合いとかいないのか?」

と聞くと女の子は首を振る。
男は

「じゃあそこで世話になれ」

と女の子に諭す。
女の子が

「嫌・・・。」

と言う。
男が

「足手まといになるだけだ・・・。」

と言う。
男は町を出ようと歩くと女の子が後ろから付いてくる。
男が早く歩くと女の子もはや歩きで付いてくる。
男は諦めて

「よしお前も連れて行ってやる。名前はなんて言うんだ?」

と言う。
女の子は

「シルク。お兄さんは?」

と言う。
男は

「アルテマだ。シルクか・・・。まずその体の血をどうにかしないとな」

と言いシルクと男は温泉に行く。
綺麗に血を流したシルクは新しい着物に着替え町を出て行く。