君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜

 けれども、聡一朗さんは変わらず優しく、なにか不便を感じていないか、大学の生活はどうか、などと細やかに気遣ってくれる。

 とてもありがたい。
 本当に恵まれていると思う。

 それだけに、私の胸にはつかえているものがある。

 もっと聡一朗さんのお役に立ちたい。

 妻として、聡一朗さんに尽くしたいのに――。