君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜




 結婚生活を始めて、一カ月が経った。

 聡一朗さんに言われた通り、妻らしいことはまったくしていなかった。

 正確には、できなかった。

 掃除と洗濯は結婚する以前よりお世話になっていたハウスキーパーさんに任せるから大丈夫と言われた。

 私が大学に行っている間に来ることになっているキーパーさんの仕事ぶりは完璧で、部屋は埃ひとつなく綺麗で、服もアイロンまでかけてくれていた。
 私なんかがやるより、ずっと良かった。