君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜

「急な依頼だったのに助かったよ。忙しいところ悪かったね」
「いいえ! 本当にかわいらしい奥様で、腕が鳴ります」
「あ、あの私」

 戸惑っている私を落ち着かせるように、聡一朗さんはやわらかい口調で言った。

「俺と同じで君もあまりファッションには興味がないそうだからね、彼女に協力をあおごうと思ったんだ。いい機会だから、ドレスだけでなく普段の服もそろえるといい。好きなだけ買ってクローゼットを一杯にしてくれ」
「そ、そんな私」
「じゃあまずはドレスから頼むよ」
「はい!」

 そうして、あっという間に選んでもらったのは、淡いイエローのワンピース。

 上品な色合いで、胸元の甘すぎないドレープが素敵だった。
 童顔な私が着ても、子どもっぽく見えない。

「ネックレスはパールを合わせると上品になるし、ペンダントトップにするとすっきりとしているようにも見えるので、シーンに合わせて使えると思いますよ。ヘアスタイルはアップでもいいし、ハーフアップにして弱めに巻いても素敵です。いかがですか、先生?」

 聡一朗さんの口元には笑みが浮かんでいた。

「うんいいね、すごく似合っている」

 にわかに、頬が熱くなった。
 聡一朗さんが微笑んでこんなことを言ってくれるなんて。

 でも、ここのお店、どの服もすごく高額だけれど。