君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜

 二人は、とある番組でスタイリングしてもらったのをきっかけに知り合ったそうだ。

 安田さんが聡一朗さんに惚れこみ、無料でいいから専属になりたいと言ってくれた。
 聡一朗さんもメディアに出る機会が多くなっていた頃だったから、快く頼むことにしたのだという。

「俺もファッションには疎いからね、彼女には救われているよ」

 大学に行く時は自分でコーディネートしてるって言っていたけれど、聡一朗さんは十分センスあると思うんだけれどなぁ。

 でもそれ以上にメディアに出ている時はもっと素敵に見えるから、やっぱりスタイリストさんの影響は大きいのだろう。

 安田さんは、テレビで見る時のままの明るい笑顔で言った。

「だって先生はもうプロのモデルみたいにスタイルもいいし雰囲気もあって素敵なんですもん。なんていうんでしょう、あふれでる知性と品格って言うんですか? 業界では先生のようなオーラがある人にはなかなかお目見えしないから、私もスタイリングが楽しくて」

 と、うきうきが止まらないといった様子で私ににっこり笑いかけると、

「今日は先生の奥様をスタイリングさせていただけると聞いて、うれしくてたまらないんですよ」

 私?