君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜

英文学とは全然分野が違うし、きっと全然理解できないんだろうけど、聴いてみたいな。

と、私は聡一朗さんの講義名に丸をつけていた。

開始十五分前に講義室を訪れると、すでにたくさんの学生で部屋が一杯になっていた。

まるで劇場のような広さの講義室にびっしりと人が座っている。
これぞまさに大学のイメージという光景に圧倒された。

 後ろの方が良かったけれど、空いているのは前の方しかなかった。
 心なしか、前は女学生が多い。
 いかにも女子大生という感じのお洒落で綺麗な子たちばかりだ。

 なんだか気が引けたけれど、このままもたもたしていたら空席自体埋まってしまいそうだ。
 
結局、一番前の真ん中らへんに空いている席があったのでそこに座るしかなかった。

私の後ろにはスマホを開いて談笑している女学生さんたちがいた。
SNSで見るような顔もスタイルも抜群にいい子たちだ。