君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜

 思い切って、箱を手に取った。
 からん、と乾いた音が中から聞こえた。なにか入っている。

 私は銀の鍵を手に取り、おそるおそる、箱の鍵穴に差し込んでみた。

 なんの違和感もなく、すっと鍵が奥まで入る。
 そっと回すと、カチャと音がした。

 一呼吸おき、私はゆっくりと木箱の蓋を上げた。