「いや、お姉さんはその後もDVがあったことはひた隠しにしていて、若い聡一朗の邪魔になりたくないからと一人暮らしをしていたんだ。けれども、ボロボロになった精神では、それも長くは続かなくてね……。第一発見者は、聡一朗だった」
「……」
「あいつは遺書を読んで初めて事実を知った。……それから、あいつは豹変してしまったよ。以前はね、もう少し笑う奴だったし、感情の起伏もある奴だったんだけどね……まるで蝋人形のようになってしまった」
聡一朗さんが置き去ってしまった本来の聡一朗さんの姿を懐かしむように、柳瀬さんは遠く悲しい目をした。
「……」
「あいつは遺書を読んで初めて事実を知った。……それから、あいつは豹変してしまったよ。以前はね、もう少し笑う奴だったし、感情の起伏もある奴だったんだけどね……まるで蝋人形のようになってしまった」
聡一朗さんが置き去ってしまった本来の聡一朗さんの姿を懐かしむように、柳瀬さんは遠く悲しい目をした。



