君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜

 ぎゅうと目を閉じて、求めるように唇を微かに開くと、聡一朗さんの舌が入り込んできて私の唇を舐めた。

 しっとりしていて熱くて、ひどく柔らかい。
 いつもの毅然とした聡一朗さんとは似ても似つかないその生々しい感触に、あろうことか私の身体の熱はもっと高まり、甘い刺激に貫かれ呼吸が荒くなっていく。

 息が苦しくなって首をのけぞらせた。

 私は口をみっともなく半開きにして酸素を求めながら、聡一朗さんを見上げる――けれども、呼吸も整わないままに、もう一度唇を重ねられた。

 びくりとなる。
 いきなり舌が入りこんでくる。