君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜

 改めて、天井を見上げた。
 それはすっかり見慣れた私の部屋のそれだった。

 いつもは一人で横になるベッド。
 でも今は聡一朗さんがそばにいて、私をじっと見下ろしている。

 彼はどこか気に病んでいるような沈痛とした表情を浮かべていた。
 凛々しく聡明な顔が、今ばかりは陰っている。

 私を、心配してくれているのかな。

 そう思ったら、蕩けるような幸せが広がった。