君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜




 離さないで欲しい、ずっとずっと。
 私は、あなたの妻として生きていきたい。
 身も心も、すべてゆだねて。

「うん……」

 目を覚ましたはずなのに、まだ眠っているような、ぼうとする感覚に支配されている。

 頭が重い。
 視界もぼやけているように感じる。

 その中に人影があるのが分かった。
 聡一朗さんだ。

「……大丈夫か?」

 ほらだって、低くて心地よい声が聞こえた。
 私が好きでたまらない声が。