君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜

 言った瞬間に涙が溢れてしまった目で、彼を見つめる。

「離さないでください。私はあなたの妻です。もう誰にも触れられたくない……!」

 聡一朗さんの腕が、ぎゅうときつく私を抱き締めた。

「触れさせるものか、もう誰にも。君は俺だけのものだ」

 その強さに、熱さに、興奮と酔いが一気に高められたのか――頭がぼうとしてきて、視界が真っ白になった。

「美良……? 大丈夫か? 美良……!?」

 遠のく意識の中、動揺をあらわにした聡一朗さんの声だけが聞こえていた。